新しいエネルギーについて考える

新しいエネルギーについて考える

私たちは今、とてつもない便利な文明社会で生活しています。中でも電気製品(電球、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、……)や自動車が大きな位置を占めていますが、電気を作り出す石油や石炭や天然ガス、車を動かすガソリン(石油)などの化石燃料には限界があり、今後再生可能エネルギーへの転換が余儀なくされています。

化石燃料の埋蔵量は

石炭、石油、天然ガス、ウランはこのままでいくといつまで使うことが出来るのでしょうか。

現在確認されている合理的な範囲で採掘可能な埋蔵量を生産量で割った数字を基本にして表にすると

関西電力資料

石油と天然ガスが約50年、ウランと石炭が約100年となっています。ウランの使用料は減少すると考えると、私たちが思っているより早く資源が枯渇する計算になります。新しい鉱脈や技術革新で増える可能性はありますが、化石燃料はいつか必ず無くなってしまう資源です。

再生可能エネルギーとは

自然の力や廃棄物を使うため、繰り返し使うことができるエネルギーのことで、水力発電、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、地熱発電などがあります。

2016年度の総発電量における再生可能エネルギーによるものは14.2%でしたが、水力発電が中心になっています。

水力 ----- 8~9%
太陽光発電 -- 4.3%
風力 ----- 0.5%(2015)

太陽光発電は一般家庭での設置も可能で、買取制度の普及もあり伸びてきています。

世界の現状を見れば、ドイツなどヨーロッパでは太陽光の割合は10%程度になっており、日本から見ればかなり普及していると言えます。

しかしながら、太陽光を含めた再生可能エネルギーで、すべてがまかなえるかというと、コストも含めてはなはだ疑問に思えます。

新しいエネルギー資源はあるのか?

「新エネルギー」と呼ばれるものはものは、新エネ法の政令において以下のように特定されているそうです。

太陽光発電、太陽熱利用
風力発電
廃棄物燃料製造、廃棄物発電、廃棄物熱利用
バイオマス燃料製造、バイオマス発電、バイオマス熱利用
温度差エネルギー
雪氷熱利用
電気自動車(ハイブリッドを含む)、天然ガス自動車、メタノール自動車
天然ガスコージェネレーション
燃料電池

新エネ法の対象となるエネルギーは、経済面で市場に十分に受け入れられていない、普及が十分でないものを言うそうですが、すでにほとんどが市場に受け入れられていますね。

私が考える新エネルギーとは、水素(燃料自動車、発電)とか、メタンハイドレード(発電?)です。

メタンハイドレードは

日本近海に天然ガス使用量換算で100年分ほどの埋蔵量があると言われています。見た目は氷のようですが、火をつけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれています。メタンは、石油や石炭に比べ、燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分程度であり、環境対策に有効なエネルギーと考えられています。

日本海側のメタンハイドレートは

海底の表層に存在し、特に富山湾では、水深500メートルと他の埋蔵海域に比べ浅く、生産に適していると期待されています。生産における今後の課題は、海洋環境に与える影響や安全な精製過程の研究とコストダウンなどが考えられます。

実用化は

現在はメタンハイドレードの商業的試掘にトライしているところであるが、採算ベースに乗るかどうかは不明です。今後の開発に期待したいと思います。

水素社会の実現

メタンハイドレードはまだこれからですが、水素を燃料とする水素自動車は開発済みで、トヨタのMIRAI(新車価格723万円)がすでに販売されています。

水素1㎏で100㎞ほど走るそうで、満タンで5㎏入りますから500㎞の走行が可能です。思ったより長い距離を走ることが出来ますね。価格は1㎏あたり1000円で1㎞当たりの単価は10円ですが、今後さらに安くなると思われます。リッター20㎞のガソリン車ではガソリン単価を140円とすると1㎞当たりの単価は7円ですから、そんなに差はないですね。

あとは水素ステーションが近くにできて、車の価格が下がれば水素自動車の時代がやってきます。

水素自動車の課題は

  1. 水素ステーションの設備建設費用が1億円かかり、簡単に増やすことができない事
  2. 水素ローリー車が事故にあった場合の爆発リスク
  3. 水素は何らかの化合物からエネルギーを使って取り出さなければならない2次エネルギーなため、効率に無駄がある。
  4. 水素を効率的にそして大量に作り出す方法がまだない。

などがありますが、だから水素はやめるのではなく、何とかして問題をクリアして、水素社会を実現させてほしいものです。

脱ガソリン車の流れ

地球温暖化対策パリ協定の順守に向け、イギリスとフランスでガソリンとディーゼル車の販売を2040年までに廃止すると発表しました。この流れは欧州全体に広がる可能性があり、電気自動車への転換が急がれます。

日本は低燃費化の開発で市場をリードしてきましたが、これまではハイブリッドが中心で、電気自動車の開発は遅れているのが実情です。

電気自動車の弱点はバッテリーに大量の電気を蓄電して走らなければならない事で、バッテリー重量、蓄電時間が長いことが問題です。それに比べ水素車は充填時間が短く、重さも軽いため電気使用量も少なくできるのが強みです。

政府や自動車メーカーがここまで水素自動車を推進するのは、ひょっとしてとてつもない技術革新で水素を大量に作る方法を知っているのでは?と思いたくなります。

日本が、世界に示す水素社会をいち早く実現させ、再び技術で世界をリードすることを夢見て応援したいと思います。

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