出だしのティショット、バーディーが取れる可能性のある真ん中やや左を狙う、あるいは安全に右側を狙うか。セカンドでは2オンを狙うか、あるいはグリーン近くまで寄せるか、あるいは80ヤードを残して打つか。アプローチは上げるか転がすか。クラブはサンドウェッジかアプローチウェッジか。パットは寄せるか狙うか。毎回選択に迫られます。
出だしの1番ホール、どのように選択するか?
【500ヤードPar 5、打ち下ろしはトータル30ヤード。 左は230ヤードまでOB、真ん中かやや左は2オンを狙える、右は安全だが2オンは狙えない。セカンド地点は、真ん中から左は左足下がり、右側は平。グリーン手前にはガードバンカー、花道は右側数ヤード。受けグリーン】
まず最初に考えるのは
体の調子、次は自分に課せられた責任の度合いです。体調が悪い時は、普段のショットができないわけですから、今日はこういう日だと自分に言い聞かせ、距離が出なかったときにミスが出にくい右側を狙います。
クラブの代表として試合に出ている場合は
団体戦ですから、ミスは致命傷です。期待されたスコアは出さなければいけませんが、飛び切り良いスコアも望まれていません。よってミスが出にくい右側を狙います。
個人の大会(クラブの大会や月例会など)では
自分との戦いです。バーディーが狙える真ん中やや左を狙いたいのですが、一歩間違えば左の林に入る危険性も十分にあります。
プライベートで回っている時はほとんど成功しても、大会では心理状態が異なりますから、いつものショットが打てるわけではありません。ましてスタートホールは緊張して体も思うように動きません。
よって右側を狙います。
プライベート
もちろん真ん中やや左を狙って、いつか来るであろう大会のために、出だしの球筋がどうなるか毎回チェックします。しかし前述のとおり本番では右を狙うわけですから、どんな時のために球筋をチェックしているのか分かりませんね。
という事はこのホールは必ず右を狙って、セカンド以降をどう組み立てるか練習したほうが良いという事です。
セカンドショット
まずはライの状態をチェックします。ライが悪いのに2オンや球を曲げることなどできませんからね。ライが悪い時は完全にレイアップして得意な距離を残します。
ライが良い時は
2オンが狙えるかどうか、狙える位置であれば、ミスをしても大きいトラブルにならない限りは必ず狙います。左右の幅が狭いとか、奥へ外すと次のショットが難しい場合などは番手を下げて手前のエッジまでしか届かない距離を打ちます。
林などがせり出していてグリーンが見通せない場合は、フェードやドローにトライしてグリーンの近くまで寄せることを考えます。
アプローチ
グリーンまで10ヤード以上ある時はそれなりに上げてアプローチしますが、問題は短いアプローチショットです。ここでの選択は、自分の技量を考えて、ピンまでの距離を確実に打てる方法を探します。アプローチは失敗すると即スコアにつながりますから、一番安全な方法をとります。
パター
「ここは入れるだけ」と思いがちですが、入らなかった場合に次のパットが必ず入れることができる距離を残すように打ちます。強い下りなど入らなかったら大きくオーバーして返しもミスになるかもしれません。つまり、最悪を考えて入れに行くか、寄せるのか、選択を迫られます。
まとめ
このようにゴルフはいつも選択をしながらゲームを組み立てていきます。同じパーでもそこまでに至る道はいろいろあり、どれが正解とは言えませんが、どこかで間違った判断をしていても、その後のショットやパターで挽回していることもあります。でもそれはかなりの部分が運任せで確実ではありません。自分の技量に合った正しい判断ができるようになれば、ゴルフの内容も格段に進歩してくるでしょう。
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